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Nexalコラム

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所属組織(企業)という身元

オウンド(ソーシャル含む)メディアが消費者の主流になってきている現在、個人としての力量はどこまで影響されるのか考えてみたい。
先日某飲み会で上がった話題が、 「役員に対して、データソース元を新聞掲載元であればOKであったが、ブログの場合NGだった」 という内容。
社会を形成するのが、国(政治)、地方(自治体)、民間企業(事業者)、家庭、個人と三角形にした場合、ソーシャルの主人公は底辺の個人である。個人が自由に発言、意見を共有できる プラットフォームの浸透はとてもよいことだと思うが、誰が発信した情報かその信用を測る基準を考えた場合、やはり企業ではないかと思う。
情報の精度として、新聞記者が書いた内容より、ブロガーが書いた内容の洞察力、分析力がいくら優れていても、「どのメディアに掲載されていた情報か」で、一種のフィルターが掛かって しまうということだ。
氏名は書いてあっても、その人の背景や所属組織が全く見えないソーシャルの場合、面白おかしく書いてあるブログ、内容よりタイトルで釣られる情報が後を絶たない。 所詮、身元不明の人が書いたブログは信用されない、ということだ。
ソーシャルネットワークが広まろうとも、その人が住所不明なのか、どの企業の組織に属しているのか、どのメディアで掲載されていたのかで、企業は信頼性を測っているのである。
そうは思わない!という意見もあるかもしれないが、それは本音と建て前。 大手上場企業の役員に、身元不明のブロガーが書いた内容ですと報告しても、鼻で笑われるだけである。ブロガーという言葉も分からないかもしれない。または、そんなソース元を出してきた 担当者のビジネスマンとしての素質を疑われてしまう。
また、最近ネット調査で様々な分析データが出回っている。 厚生労働省やシンクタンクが発行する分析データは信用されても、ネット内の調査はいわば結果を自由にコントロールできることから、一切使わない大手企業もあるくらいだ。
情報の出所・・・つまり企業や個人としての信頼度を天秤にかける。 これは個人にとっても、出身大学、所有する資格、役職で判断されるということと同じ。
ソーシャルが主流といえども、所詮フィルタリングされ信頼性は天秤にかけられてる事実を皆さんも頭に刻んでおいた方がいいかもしれない。 あわよくば、ソーシャルを使って有名人になれる・・・と勘違いしている若者に伝えたい。
どのような経験を積み、自分自身のコアコンセプトとして一本筋の通った価値観があるのか否か、、、そこから人間力は生まれてくるのかもしれない。




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