サービス設計はSIerの仕事か?
CRM、SFA、EC、EIP、POS、様々なデータや仕組みが企業には存在する。
DWH、BI、DBなど、データ回りの相談毎がコンサル案件には紐付いて来ることが増えた。
各サービスは今やブラウザベース、弊社は戦略コンサル会社としてサービス設計までは勿論行うが。SIerとしての事業は行っていないため範囲としてはRFP作成までとなる。
外部設計~のシステム設計については各SIerがメインとなる。
しかし、訪問先の企業と話していて思うのが、SIerは顧客のビジネスの話までには入ってこないため、相談する相手がいないとのこと。
▼顧客側
・エンドユーザにモバイルを介してサービスを提供したいが、どのように構築すべきか相談相手がいない。
・サイトPDCAサイクルをまわしたいが、改善内容によってはSierから毎回数百万単位の見積もりが出てきて、すぐには対応してもらえない。
▼SIer側
・顧客が何をしたいのか、要件が分からなければ設計書は作れない
・やりたいことと予算が乖離しているため、「手弁当」では対応しきれない
両方の言い分は良く分かる。
この狭間で顧客側の担当者は悩むわけだ。上層部からは指示が飛ぶが、どう進めていけばいいのか分からない。。つまり言い換えれば要件から一緒に考えてくれるパートナーが全くいないということだ。
顧客側のビジネスモデルを外部・内部から理解し、その上で何をすべきか考えられるSIerは少ない。
逆に中堅のシステム構築企業は、その分野に入り込まない限り、機会損失を起こしていることになる。今までは、プリセールスの領域になるのかもしれない。
提案レベルで提供してきたノウハウが、そのままITコンサルとして提供できるのに、どう予算化してもらえばいいのか、営業が「金」に変えられないのだ。
また、何でも請け負いで無料で提案書を作らされていることに、気付いていない。顧客側では各社の提案書を集めてから、要件定義を整理する傾向になってきている。要するに、自分が何をしたいのか、どう進めていけばいいのか、要件がまとめられないため。
そのためにコンサルファームや、コンサル会社が存在するのかもしれないが、不景気でシステム投資が削減されている現在、各Sierとしてどう生き残るのか、見直す時期なのかもしれない。
※上記内容の無断転用掲載・酷似記事の出稿はお断りいたします。
※上記を利用する場合は「(株)Nexal提供」と必ず記載ください。
DWH、BI、DBなど、データ回りの相談毎がコンサル案件には紐付いて来ることが増えた。
各サービスは今やブラウザベース、弊社は戦略コンサル会社としてサービス設計までは勿論行うが。SIerとしての事業は行っていないため範囲としてはRFP作成までとなる。
外部設計~のシステム設計については各SIerがメインとなる。
しかし、訪問先の企業と話していて思うのが、SIerは顧客のビジネスの話までには入ってこないため、相談する相手がいないとのこと。
▼顧客側
・エンドユーザにモバイルを介してサービスを提供したいが、どのように構築すべきか相談相手がいない。
・サイトPDCAサイクルをまわしたいが、改善内容によってはSierから毎回数百万単位の見積もりが出てきて、すぐには対応してもらえない。
▼SIer側
・顧客が何をしたいのか、要件が分からなければ設計書は作れない
・やりたいことと予算が乖離しているため、「手弁当」では対応しきれない
両方の言い分は良く分かる。
この狭間で顧客側の担当者は悩むわけだ。上層部からは指示が飛ぶが、どう進めていけばいいのか分からない。。つまり言い換えれば要件から一緒に考えてくれるパートナーが全くいないということだ。
顧客側のビジネスモデルを外部・内部から理解し、その上で何をすべきか考えられるSIerは少ない。
逆に中堅のシステム構築企業は、その分野に入り込まない限り、機会損失を起こしていることになる。今までは、プリセールスの領域になるのかもしれない。
提案レベルで提供してきたノウハウが、そのままITコンサルとして提供できるのに、どう予算化してもらえばいいのか、営業が「金」に変えられないのだ。
また、何でも請け負いで無料で提案書を作らされていることに、気付いていない。顧客側では各社の提案書を集めてから、要件定義を整理する傾向になってきている。要するに、自分が何をしたいのか、どう進めていけばいいのか、要件がまとめられないため。
そのためにコンサルファームや、コンサル会社が存在するのかもしれないが、不景気でシステム投資が削減されている現在、各Sierとしてどう生き残るのか、見直す時期なのかもしれない。
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