上場企業における『Google Analytics』の導入状況調査 2015年12月 78%の企業がGoogle Analyticsを導入済み
こんにちは、お久しぶりです。ニコライです。
今回、下記の要綱で上場企業のGoogle Analytics導入状況を調査してみました。非常に興味深い結果が得られたので、ご報告したいと思います。2013年に同様の調査を行っており、約2年ぶりの再調査となります。
1. 調査期間 : 2015年12月
2. 調査対象 : 東証/札証/大証/福証/名証/ジャスダック/マザーズ に上場する3604社のコーポレートサイト
3. 調査方法 : 独自プログラムを用いたWebサイトクローリングによるソースコード調査
※上場企業3604社のWebサイトからHTMLファイルを収集し、そのソースコードに実装されているGoogle Analytisのタグを識別して集計しています。
2015年12月時点で、上場企業の77.9%にあたる2806社がGoogle Analyticsを導入していることがわかりました。
2年前の導入率が64%だったことを考えると、かなり導入が進んだと言えます。
ただ、ソースコードを見てみると特定のページにのみ導入しているケースも見受けられます。恐らく、Webサイト全体に導入できない何らかの事情があり、現場担当者が自分の裁量が及ぶ範囲にだけタグを貼ったのでしょうか。
下記は業界別に導入状況をまとめたものです。前回調査と同様、目立って導入比率が低い業界はなく、またすべての業界で導入比率がアップしています。
Google Analyticsの機能や使い勝手が向上し、有料ツールとの違いがほとんどなくなってきたためか、Google Analyticsへのリプレイスも増えているようです。ソースコードレベルで見ると、前回はとあるツールのタグがあったけど、今回はなくなっている というのが結構ありました。(実際、私のお客様でも数件いらっしゃいますし・・・)。
下記はGoogle Analytics導入済み企業を、実装されているタグ種類別に集計したものです。尚、1つの企業サイトで複数のタグが混在するケースがあるため、タグ種類別の合計とGoogle Analyticsの導入企業数は一致しません。
また「不明」とは"Google Analyticsを導入しているがどのタグかわからない"という意味です。Googleタグマネージャーの導入が進んだことで、不明割合が増えてしまいました。
※ UAタグ
執筆時点で最新のタグ。ユニバーサルアナリティクスタグのことです。
※ 非同期タグ
一世代前のタグ。HTMLのレンダリングと併行してscriptの読み込みを可能にしたことから非同期タグと呼ばれています。同期タグのデメリットを解消し、ページ読み込みの高速化とデータ収集の正確性が向上しているのが特徴です。
※ 同期タグ
二世代前のタグ。タグ読み込み時にHTMLレンダリングが停止するため、bodyの末尾に実装するのがお作法でした。
※ Urchinタグ
初期のタグ。2005年にGoogleが買収したアクセス解析ツール「Urchin」がベースになっており、タグも"urchin.js"となっていたことからこう呼ばれます。
前回調査と比べて、Urchinタグを利用している企業は296社→207社に減ったものの、それでもまだまだ多いですね。ユニバーサルアナリティクスタグ等との混在パターンも見受けられることから、「削除し忘れた残骸が残っている」というケースもあると思いますが、Urchinタグのみ単独で実装している企業は70社見られます。
そうした企業のWebサイトは、長らく更新されていなかったり、リンク切れが目立つなど、メンテナンスが滞っている印象を受けました。せっかく構築したコミュニケーションチャネルですから、アクセス解析に限らず多少なりとも活用できるとよいですね。
今回、下記の要綱で上場企業のGoogle Analytics導入状況を調査してみました。非常に興味深い結果が得られたので、ご報告したいと思います。2013年に同様の調査を行っており、約2年ぶりの再調査となります。
1. 調査期間 : 2015年12月
2. 調査対象 : 東証/札証/大証/福証/名証/ジャスダック/マザーズ に上場する3604社のコーポレートサイト
3. 調査方法 : 独自プログラムを用いたWebサイトクローリングによるソースコード調査
※上場企業3604社のWebサイトからHTMLファイルを収集し、そのソースコードに実装されているGoogle Analytisのタグを識別して集計しています。
上場企業の77.9%がGoogle Analyticsを導入済み
2015年12月時点で、上場企業の77.9%にあたる2806社がGoogle Analyticsを導入していることがわかりました。
2年前の導入率が64%だったことを考えると、かなり導入が進んだと言えます。
ただ、ソースコードを見てみると特定のページにのみ導入しているケースも見受けられます。恐らく、Webサイト全体に導入できない何らかの事情があり、現場担当者が自分の裁量が及ぶ範囲にだけタグを貼ったのでしょうか。
すべての業界でGoogle Analyticsの導入が進展
下記は業界別に導入状況をまとめたものです。前回調査と同様、目立って導入比率が低い業界はなく、またすべての業界で導入比率がアップしています。
Google Analyticsの機能や使い勝手が向上し、有料ツールとの違いがほとんどなくなってきたためか、Google Analyticsへのリプレイスも増えているようです。ソースコードレベルで見ると、前回はとあるツールのタグがあったけど、今回はなくなっている というのが結構ありました。(実際、私のお客様でも数件いらっしゃいますし・・・)。
新旧タグの混在やUrchinタグが未だに見られる
下記はGoogle Analytics導入済み企業を、実装されているタグ種類別に集計したものです。尚、1つの企業サイトで複数のタグが混在するケースがあるため、タグ種類別の合計とGoogle Analyticsの導入企業数は一致しません。
また「不明」とは"Google Analyticsを導入しているがどのタグかわからない"という意味です。Googleタグマネージャーの導入が進んだことで、不明割合が増えてしまいました。
※ UAタグ
執筆時点で最新のタグ。ユニバーサルアナリティクスタグのことです。
※ 非同期タグ
一世代前のタグ。HTMLのレンダリングと併行してscriptの読み込みを可能にしたことから非同期タグと呼ばれています。同期タグのデメリットを解消し、ページ読み込みの高速化とデータ収集の正確性が向上しているのが特徴です。
※ 同期タグ
二世代前のタグ。タグ読み込み時にHTMLレンダリングが停止するため、bodyの末尾に実装するのがお作法でした。
※ Urchinタグ
初期のタグ。2005年にGoogleが買収したアクセス解析ツール「Urchin」がベースになっており、タグも"urchin.js"となっていたことからこう呼ばれます。
サポートが終了したタグが未だに残っている
前回調査と比べて、Urchinタグを利用している企業は296社→207社に減ったものの、それでもまだまだ多いですね。ユニバーサルアナリティクスタグ等との混在パターンも見受けられることから、「削除し忘れた残骸が残っている」というケースもあると思いますが、Urchinタグのみ単独で実装している企業は70社見られます。
そうした企業のWebサイトは、長らく更新されていなかったり、リンク切れが目立つなど、メンテナンスが滞っている印象を受けました。せっかく構築したコミュニケーションチャネルですから、アクセス解析に限らず多少なりとも活用できるとよいですね。
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